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オリジナルって
前回、「オリジナル」の強さについて記載しました。
今回は、「オリジナル」って何かということを記載します。
簡単に言えば、「オリジナル」とは、他社が持っていない独自のものです。
製造業であれば、「新製品」、「新製法」又は「斬新なデザイン」が、
IT業であれば、「新サービス」や「新システム」が、
一次産業であれば、「新農法」、「新漁法」又は「ITOと結びつけた新システム」が考えられます。
どのような業種であれ、「オリジナル」を持つことができるか思います。
次に、「オリジナル」をどのようにして活用すればよいのでしょうか。
ここで知的財産権を利用するという方法をご紹介します。
例えば、「製品」や「製法」、「システム」、「サービス」等であれば、特許権の取得が適していますし、「デザイン」であれば、意匠権の取得が適しています。
「特許権」及び「意匠権」は、非常に強い権利ですので、活用の仕方によっては強力な武器になります。
ただし、何でもかんでも「特許権」及び「意匠権」になるわけではありません。
特許庁での審査を経た上で、「特許権」及び「意匠権」が発生することになります。
とは言え、知的財産権を取得するためには、「オリジナル」を開示しなければなりません。
そこで、「オリジナル」を「ノウハウ」として秘匿しておくという考え方もあります。
この場合、知的財産権のような武器にはなりませんが、他社から攻撃を受けた際の盾にすることが可能です。
様々な場合を想定して、「オリジナル」を戦略的に活用することが重要です。
戦略を立てる場合の他、知的財産権の取得の仕方等、是非とも弁理士に相談して欲しいと思います。
親身になって相談にのってくれる弁理士が近くにいれば、心強いかと思います。
「オリジナル」の強さ
個人事業であっても、中小企業であっても、他社とは違う「オリジナル」を持っていることが事業の強みになります。
「オリジナルな」商品・製法・サービスが、競争力を強くします。
これらはいずれも「特許権」という強い権利で保護することが可能です。
例えば、大企業との取引を考えてみましょう。
大企業は、自社の製品を完成させるために、多くの取引先から部品などの製品を購入しています。
しかも、大企業は、自社利益を優先するため、取引先に質・スピード・安さの全部を一括して求め、取引先同士で競争させることが多いかと思います。
このような状況で「オリジナル」がない場合、過酷な価格競争に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
ここで「オリジナル」があれば、他の取引先では提供できないものを大企業に提供することができます。そのため、他社との差別化を図ることができ、過酷な価格競争に巻き込まれずに済む可能性がでてきます。
確かに、現実はもっと生々しく、そう簡単ではないかもしれません。
だからこそ、「オリジナル」を武器にした戦略が必要になってきます。
すでにこの武器を持っていたとしても、周辺を含め、さらに強くする戦略が必要です。
まだ持っていないのであれば、他にはできない自分たちの強みをじっくりと考えてみてください。そこにヒントがあるかもしれません。
「オリジナル」という強力な武器を持つということを、真剣に考えてみて頂きたいと強く思います。