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コミュニケーション能力
以前から、弁理士に限らず士業にとっては、コミュニケーション能力が非常に重要だと思っています。
クライアント又は相談者からの話を聞き、問題点を明確にして、回答を導き出す。
もう少し詳しく言うと、
クライアント又は相談者からの話をよく聞いているでしょうか?
話の内容から問題点が明確になっているでしょうか?
話の内容に寄り添った回答になっているでしょうか?
文章にすればこれだけのことですが、これを忠実にできている士業の方は実はあまり多くないのではないかと思います。
ただし、これだけでは足りないとも考えております。
クライアント又は相談者に対してプラスとなるような情報を1つでも提供できているでしょうか?
法律的な内容、社会実情、業界裏話などなど、情報としてはなんでもよいのですが、プラスになるような情報が好ましいと思います。
コミュニケーション能力には、この4つ目の観点が重要だと思います。
単に話ができるだけにとどまらず、プラスとなる情報を提供できるかどうかでクライアント又は相談者から新しい情報を引き出せるかどうかが決まります。
また、クライアント又は相談者との距離も近くなり、信頼関係の構築にも役立ちます。
結局、士業であっても、人間力が問われているってことだと思います。
私自身まだまだ未熟です。
コミュニケーション能力にさらに磨きをかけて、自分自身のオリジナル性を高めていきたいと考えています。
オリジナルって
前回、「オリジナル」の強さについて記載しました。
今回は、「オリジナル」って何かということを記載します。
簡単に言えば、「オリジナル」とは、他社が持っていない独自のものです。
製造業であれば、「新製品」、「新製法」又は「斬新なデザイン」が、
IT業であれば、「新サービス」や「新システム」が、
一次産業であれば、「新農法」、「新漁法」又は「ITOと結びつけた新システム」が考えられます。
どのような業種であれ、「オリジナル」を持つことができるか思います。
次に、「オリジナル」をどのようにして活用すればよいのでしょうか。
ここで知的財産権を利用するという方法をご紹介します。
例えば、「製品」や「製法」、「システム」、「サービス」等であれば、特許権の取得が適していますし、「デザイン」であれば、意匠権の取得が適しています。
「特許権」及び「意匠権」は、非常に強い権利ですので、活用の仕方によっては強力な武器になります。
ただし、何でもかんでも「特許権」及び「意匠権」になるわけではありません。
特許庁での審査を経た上で、「特許権」及び「意匠権」が発生することになります。
とは言え、知的財産権を取得するためには、「オリジナル」を開示しなければなりません。
そこで、「オリジナル」を「ノウハウ」として秘匿しておくという考え方もあります。
この場合、知的財産権のような武器にはなりませんが、他社から攻撃を受けた際の盾にすることが可能です。
様々な場合を想定して、「オリジナル」を戦略的に活用することが重要です。
戦略を立てる場合の他、知的財産権の取得の仕方等、是非とも弁理士に相談して欲しいと思います。
親身になって相談にのってくれる弁理士が近くにいれば、心強いかと思います。
「オリジナル」の強さ
個人事業であっても、中小企業であっても、他社とは違う「オリジナル」を持っていることが事業の強みになります。
「オリジナルな」商品・製法・サービスが、競争力を強くします。
これらはいずれも「特許権」という強い権利で保護することが可能です。
例えば、大企業との取引を考えてみましょう。
大企業は、自社の製品を完成させるために、多くの取引先から部品などの製品を購入しています。
しかも、大企業は、自社利益を優先するため、取引先に質・スピード・安さの全部を一括して求め、取引先同士で競争させることが多いかと思います。
このような状況で「オリジナル」がない場合、過酷な価格競争に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
ここで「オリジナル」があれば、他の取引先では提供できないものを大企業に提供することができます。そのため、他社との差別化を図ることができ、過酷な価格競争に巻き込まれずに済む可能性がでてきます。
確かに、現実はもっと生々しく、そう簡単ではないかもしれません。
だからこそ、「オリジナル」を武器にした戦略が必要になってきます。
すでにこの武器を持っていたとしても、周辺を含め、さらに強くする戦略が必要です。
まだ持っていないのであれば、他にはできない自分たちの強みをじっくりと考えてみてください。そこにヒントがあるかもしれません。
「オリジナル」という強力な武器を持つということを、真剣に考えてみて頂きたいと強く思います。
士業連携
士業は、それぞれの法域における専門家です。
例えば、弁理士=知的財産権に関する法律の専門家となり
一方、企業サイドから見た場合、士業の仕事は専門的過ぎて、どの士
しかも、高い料金を請求されると考えている企業も多いと思います
そのような声にこたえるべく、複数の士業が連携していくことが望
連携の仕方はいろいろとあるかと思いますが、他の士業に単につな
そこで、他の士業の業務内容を互いに知り、クライアントに士業サ
これが実現できれば、企業サイドもワンストップで相談することが
時には「弁理士はなかなか他の士業と組めないのでは?」といわれるこ
しかし、私は、必ずしもそうだとは思っておりません。
最近話題になっているような商標の問題を考えてみてください。
知財に関するリスク、それは企業であれば常に身近な問題としてつ
寝耳に水だからといって、許される問題ではありません。
このような問題からわかるように、企業リスクという観点からは、
法務、人事などのリスクもそうですが、知財リスクについても真剣
今年も明るく楽しく
明けましておめでとうございます。
大谷元特許事務所の大谷です。
昨年は、本当に色々な方と知り合うことができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
その人達に少しずつでも恩返しできるように、これからも自分らしく仕事をしていきたいと思います。
業界的には閉塞感もありますが、私的には、そんなの当たり前と考えています。
いつの時代も、良いとこもあれば、悪いとこもありますから。
ただ弁理士の志望者が減っていることに危機感をもっています。
また、経験がない人が、経験を積む場所が激減していることに危機感をもっています。
今年は、若手の育成なんかにも携わっていければと考えています。
閉塞感をぶち破っていける若い力の育成、これが今後の日本に必要なんだと強く思います。
今年も明るく楽しくということを基本に仕事を進めて行きたいと思います。